法輪寺の建つ落合には、吹越の川岸に漂着した延命地蔵尊を
祀る庵寺が、江戸時代の頃より営まれ、この地区の葬祭時の集
会所であった。
昭和に入り戦後、地域の住宅化が進み、地域住民の中から寺
院建立の声が挙がり、昭和24年、開山実道玄宗師新寺建立の
発願の中、昭和28年2月、曹洞宗大乗山法輪寺と称し、前本堂
落慶法要を厳修した。
その後、法輪寺近隣の農村地帯が宅地化され、新興住宅地的
地域と移り変わり、平成10年3月、本堂・位牌堂・庫裡・客殿等の
伽藍が全て再建建立され、現在に至る。